若王子倶楽部 左右

Creators

加藤泰一<京焼>


Kato Hirokazu
「美を問う」

京都北区衣笠に生まれ育ち、おじい様の代より陶芸一家であった加藤氏は、土に触れることはなかったものの、こどもの頃から仕事の手伝いをしてきました。その環境の中で実際に見てきた美しいものが今の感性の礎となっているといいます。
中国宋代に命をかけて作られたものがもつ、どこか突き抜けるような、冷徹さから生まれる美に魅力を感じ、その尖った美と真逆にある日本の調和の美の両方を器に取り入れ、本歌の美を伝えたいという思いを胸に作陶されています。
彼が手がける器には青白磁をはじめ、様々な釉薬を使用する作品がありますが、その中でも青磁に重きを置き、端正な佇まいの作風もあれば、土肌を見せる釉薬掛けは釉薬が下に流れ落ちるぎりぎりの所で焼き上げるため、絶妙なバランスを醸し出す作品となっています。
ここ15年程は料理屋の方やお茶の先生など、その道を専門とする方々から話を聞き、美しさだけでなく使い手にとっての使いやすさを兼ね備えたモノづくりを実践されています。そういった活動の中で京都を中心とする寺社や華道の御家元、茶道の先生方との信頼関係を、作品を通じて一から作り上げてこられました。
これからの目標は総合的に技術をレベルアップすること。器にこだわらず、でも何かしら用途があるものを作ること。器がもつ空気感、つまり最後の詰めの部分によって生まれる美が何なのかを問い続けながら、今の時代に合うものを作っていきたいと語る加藤氏。焼物の長い歴史の延長線上に自分がいることを大切にする、根っからの京都の職人としての志が感じ取れます。

略歴
1964年 京都に生まれる
1986年 同志社大学卒業後、
京都府立陶工職業訓練校 成形科(主に陶器成形)に入学
1987年 同校 専攻科(主に磁器成形)入学
1988年 京都市立工業試験場 研修コース(主に釉薬研修)に入学
1989年 イタリア国立ファエンツァ陶芸専修校 1PAM(マヨリカ科)
以後、京都、東京をはじめ全国各地のデパート、ギャラリーにて個展・グループ展を開催
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