若王子倶楽部 左右

Creators

片山 雅美 <京焼>


Katayama Masami
「理想の赤を追い求めて」

京都山科で工房を構える片山氏は、叶光夫氏の美術品としての陶芸に刺激を受け、もの作りの道を志します。ところが師事して4ヶ月たらずで叶氏は他界。当時、一番弟子の西川實氏に弟子入りし、工芸としてだけではなく、職人としての技術も習得。7年の歳月を経て独立しました。
現在は赤織部を中心とした焼物を制作されています。実はこの色から、彼にとって特別なストーリーが始まります。
今までの作風ではなく、新たな挑戦をしようとしていた頃、水差しの中に炭と釉薬をかけた破片を入れて焼くことを思いつきます。実際にやってみると驚くことに、想像を超えるような柔らかく、明るく美しい赤が現れたのです。この強く確信した神々しい「赤」との出会いによって、その後の作風に大きな変化がもたらされました。しかし、同じ方法で何度焼いてみても、その美しい独特の赤は二度と現れることがなく、今でも追い求める理想となっているそうです。
片山氏は自分の作品を人がどのように使うかを見るのが好きだと語ります。使いやすい、使いにくい、想像もしない使い方、これら全てが人とのコミュニケーションであり、刺激となって
次へのステップとなります。作風を進化させながら、アートと暮らしの器をいったりきたりし、どのように赤を活かしていくのか、常に次の展開を考えながら、日々ものづくりを楽しまれています。
「どうにでもなるが、どうにでもならないのが土」という彼の言葉に、ものづくりの難しさと奥深さ、そして楽しさが感じられます。

略歴
1950年 京都市生まれ
1970年 京都市工業試験場
終了後、西川實氏の内弟子となる
1977年 独立(山科に山雅窯)
  京都工芸美術作家協会展知事賞、京展市長賞・楠部賞、
  日本新工芸展市長賞・知事賞、日展特選受賞など。
  現在、日展会友、日本新工芸家連盟理事、
       京都工芸美術作家協会理事

 

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