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日本の心とは?~第2回 前崎センセイと茶時を愉しむ

江戸末期から明治にかけて煎茶の普及に貢献した南画家、田能村直入の寓居跡で、前崎信也センセイ(京都女子大学准教授)冒頭から「日本で急須を使いだしたのは、いつからでしょう?」と問いかけます。参加した次代の京都企業を担う面々と京都で1か月半ほど滞在する英国からのご夫婦らにとって、急須があまりにも身近で当たり前に使ってきたためか、考えもしなかったことです。

急須は江戸時代から日本で使われ始めたそうですが、では、なぜこれまでの抹茶でなく、急須を使おうとしたのでしょうか。急須を使って淹れた煎茶を飲みながら、自由に対話をすることで、情報交換したり、新しいアイディアが生まれたり、掛け軸を通して無限の想像を膨らませたり、と活気があるサロンを好むカッコいい人たちがいました。京都や大坂の商人達でした。

あらためて身近なものの背景を見つめてみると、日本の姿が見えてきます。そして、そこにある心を知ると、日本の豊かな精神に感動することができる。これらの体験によって見える景色が変わり、さらに感性が磨かれていきます。

もともと自然も精神も豊かな国。一茶庵の佃梓央さんが淹れてくださる煎茶は、お話の内容によって味に変化をもたせ、感性を優しく刺激します。
日本の奥深い心に触れられた幸せなひとときでした。

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